「Arduinoって何ができるの?」「何かを作りたいけど、必要なものや費用がわからない」――そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、Arduinoでできることや、初心者がまず揃えるべき道具、かかる費用の目安まで、わかりやすく解説します。
これを読めば、Arduino初心者を脱却して、自分で電子工作を始める第一歩が踏み出せますよ!

Arduinoとは?
Arduino(アルドゥイーノ)とは、初心者でも簡単に電子工作やプログラミングを楽しめるマイコンボードです。
LEDを点滅させたり、センサーで温度や距離を測ったり、モーターを動かしたりと、アイデア次第でさまざまなものが作れます。
もともとはイタリアの教育向けプロジェクトとして誕生したオープンソースハードウェアで、プログラムを書くための専用ソフト「Arduino IDE」も無料で提供されています。
そのため、電子工作やプログラミングが初めての方でもすぐに始められるのが魅力です。
Arduinoの基本構造と仕組み
Arduinoは、マイコン(マイクロコントローラー)を搭載した小型基板で、プログラムを書き込むことでLEDやセンサー、モーターなどを制御できます。USBでPCに接続するだけで使えるので、複雑な配線や専門知識がなくてもOKです。
Arduinoと他のマイコンボードの違い
Raspberry PiやESP32など、他にも似たようなボードがありますが、Arduinoはシンプルな構造と直感的なプログラミングが特徴です。OSが不要で、電源を入れるだけでプログラムが即動くため、初心者でも扱いやすく、電子工作の入門に最適です。
Arduinoが人気な理由
- 初心者でも扱いやすい
USBでパソコンにつなぐだけですぐに使えるので、特別な知識がなくてもOK。 - 価格が安い
公式ボードはもちろん、互換機なら1,000円程度から購入できます。 - ネット上の情報が豊富
サンプルプログラムや作例が世界中に公開されているので、調べながら学べる。
Arduinoでできること・活用例5選
先ほど記述した通りArduinoは初心者でも大まかな基礎を覚えれば簡単にいろいろなものを作ることができます。
ここでは初心者でも手軽できる活用例を5つ紹介します
ArduinoでLEDを制御
Arduinoで誰しもが一回はやるものがこのLチカです。
単純なON/OFFだけでなく、光のパターンを変えたり、フェードさせたりすることもできます。
初心者でも10分でできるので、最初の練習におすすめ!
必要な材料(基礎的なLチカ)
- LEDライト(電子工作用)
- 抵抗
- Arduino
- ブレッドボード
これらがあれば簡単に作ることができます。また、パーツやプログラムを変えることで自分好みにカスタマイズすることができます。
温度・湿度センサーを使って温湿度計
各種センサーを使えば周囲の状況に合わせて変えることができます。例えば温度センサーと湿度センサーを使用し温湿度計を作ることができます。
必要な材料
- Arduino
- 温度センサー
- 湿度センサー
- ブレッドボード
- LCDディスプレイ
サーボモーターを動かすミニロボットアーム
Arduinoではサーボモーターを簡単に制御できるので、ロボットアームや動くオブジェクトを作ることができます。
リモコンやセンサーを組み合わせることで、さらに面白い動きを実現可能です。
必要な材料
- Arduino
- サーボモーター
- ジャンパー線
- ブレッドボード
- 必要に応じてボタンやセンサー
最初はサーボを1つだけ動かすだけでもOK。慣れたら複数モーターを連動させることで、自分だけのロボットを作れます。
LCDディスプレイにメッセージや時計を表示
液晶ディスプレイをつなぐと、メッセージ・時計・温度などを表示するガジェットが作れます。
ちょっとしたデスクトップ時計や、温度計+表示機能など、見て楽しい電子工作です。
必要な材料
- Arduino
- LCDディスプレイ(I2C接続タイプがおすすめ)
- 温度センサー(任意)
- ジャンパー線
- ブレッドボード
表示する内容はプログラム次第で自由に変えられるので、カスタムガジェットを作る感覚で楽しめます。
スマホと連動するスマートホーム
Wi-FiモジュールやBluetoothモジュールを追加すると、スマホからArduinoを操作したり、逆にArduinoのデータをスマホで見ることも可能。
- 照明や家電のON/OFF
- スマホからロボットを操作
- センサーのデータをクラウドに送信
など、簡単なIoTデバイスが作れます。
必要な材料
- Arduino
- Wi-Fiモジュール(ESP8266など)or Bluetoothモジュール
- 操作対象(LED・モーター・リレーなど)
- スマホアプリ(Blynkなど)
これができると一気に未来感のある電子工作にレベルアップします!
Arduinoを始めるために必要なものと初期費用の目安
Arduinoを使って電子工作を始めたいけれど、「何を揃えればいいの?」「いくらかかるの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。ここでは、Arduino初心者が最初に揃えるべき機材とその費用の目安について、具体的にご紹介します。
Arduino本体(マイコンボード)
Arduinoにはいくつかの種類がありますが、初心者におすすめなのは以下の2つです:
- Arduino Uno:最もスタンダードなモデル。拡張性が高く、教材やチュートリアルも豊富。
価格:2,000円〜4,000円程度 - Arduino Nano:小型で安価。ブレッドボードと組み合わせやすい。
価格:1,000円〜2,000円程度
※互換品であればさらに安く購入可能(AmazonやAliExpressなど)
秋月電子通商 Arduino正規品
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g107385/
USBケーブル(PC接続用)
Arduinoとパソコンを接続するためのUSBケーブルも必要です。Arduino Unoであれば「USB Type-B」が一般的です。
価格:100円〜500円程度(100均でも購入可能)
Amazon PC接続用ケーブル
https://amzn.asia/d/6ZMRco3
ブレッドボードとジャンパーワイヤー
配線をはんだ付けせずに組める「ブレッドボード」と、接続用の「ジャンパーワイヤー」は電子工作の基本アイテムです。
価格:セットで500円〜1,000円程度
センサーやLEDなどのパーツ類
LED、抵抗、スイッチ、温度センサー、光センサー、モーターなど、基本的な電子パーツのセットも用意しておくと便利です。
価格:パーツセットで1,000円〜2,000円程度(入門キットにはこれらが含まれることが多い)
Arduino入門キット(全部入り)
「何を買うか悩む」という方は、最初から必要なものが揃っているArduinoスターターキットを選ぶのもおすすめです。Arduino本体、ケーブル、ブレッドボード、ジャンパー線、LED、センサーなどがひとまとめになっています。
- 純正キット:6,000円〜9,000円程度
- 互換キット:3,000円〜5,000円程度(品質や内容は要確認)
Amazon Arduino 入門キット
https://amzn.asia/d/0c6Q5EK
ソフトウェアは無料
Arduinoの開発環境(Arduino IDE)は無料でダウンロード可能です。Mac/Windows/Linuxに対応しており、インストールも簡単です。次のArduinoの始め方・開発環境の準備で説明しています
必要なもの | 価格(目安) |
---|---|
Arduino本体 | 1,000円〜4,000円 |
USBケーブル | 100円〜500円 |
ブレッドボード類 | 500円〜1,000円 |
パーツセット | 1,000円〜2,000円 |
合計(個別購入時) | 2,600円〜7,500円 |
スターターキット | 3,000円〜9,000円 |
Arduinoの始め方・開発環境の準備
Arduinoを始めるには、ハードウェアだけでなくソフトウェア環境の準備も必要です。ここでは、初心者がスムーズにArduino開発を始められるように、開発環境の整え方をステップごとに解説します。
Arduino IDE(統合開発環境)のインストール
Arduinoのプログラムを書くには「Arduino IDE」という公式ソフトを使用します。
ダウンロード手順
- Arduino公式サイトにアクセス
- お使いのOS(Windows、Mac、Linux)に対応したバージョンを選択してダウンロード
- インストーラーを起動し、画面の指示に従ってインストール
なぜArduino IDEが必要なのか?
Arduino IDEは、
- コードの記述
- ボードへの書き込み
- シリアルモニターでのデバッグ
など、開発に必要なすべての機能を一つにまとめたツールです。
また、C++ベースで記述するため、Arduino初心者でも理解しやすく学習しやすいのが特徴です。
ボードとパソコンを接続する
Arduinoボード(たとえば「Arduino Uno」)をUSBケーブルでパソコンに接続します。
- IDEの「ツール > ボード」から使用しているボードを選択
- 「ツール > シリアルポート」から接続されているポートを選ぶ
これで、コードをArduinoにアップロードする準備が完了します。
初めてのプログラム「Lチカ(LEDを点滅)」
Arduinoではじめて動かすプログラムとして定番なのが「Lチカ」です。ボード上のLEDを1秒ごとに点滅させるだけですが、プログラムの書き込みと動作確認が一度にできるため、導入に最適です。
IDEで以下のコードを入力し、[→] アップロードボタンをクリックしてください。
void setup() {
pinMode(13, OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(13, HIGH);
delay(1000);
digitalWrite(13, LOW);
delay(1000);
}
LEDが点滅すれば、Arduinoが正しく動作している証拠です。
まとめ
この記事では、Arduinoとは何か、初心者が知っておくべき基本知識や必要なもの、そして始め方について詳しく解説しました。Arduinoは初心者でも扱いやすく、多くの電子工作に活用できる素晴らしいツールです。今回紹介した内容を参考に、ぜひ自分だけのオリジナル作品作りにチャレンジしてみてください。
さらに、他の記事ではLED制御やセンサー活用など具体的なプロジェクトも紹介していく予定なので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
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